小鮒草染め

8月は藍の生葉を使って藍染めをする予定なので、重ね染めの準備として小鮒草(コブナグサ)を使って黄色を染めてみました。

小鮒草はイネ科の植物で古くから染料として使用され、とても綺麗な黄色が出るそうです。
別名:八丈刈安とも言われ、黄八丈の黄色の糸を染めるのに使われているとのこと。

有難いことに、草刈りをサボっている畑には小鮒草が伸び放題!摘んでも摘んでも摘みきれません。乾燥させて保存もできるそうなのですが、この後、草刈り機でざ〜っと一掃しました。根が残っているところは、秋に向けてまた伸び始めると思うので、気が向いたら摘んで干してみようかと思います。

泥を洗い落とし、鍋で煮詰めて染料をとります。意外と鮮やかな黄色。タンポポやカモミールなどのキク科と同じような色です。

濃染処理をしていない綿でも濃く染まるようなので、あらかじめ水洗いした綿ストールを浸して20分ほど煮染めします。タンポポと変わらないくらい淡い黄色になってきました。
これが媒染処理をするとぐ〜っと黄色が濃く出てくるなんて不思議です。

今回は明るい黄色が欲しかったので媒染はアルミを使用。
時間が経つと鮮やかな黄色に変化してくるのが目で見てわかります。

媒染処理の後、もう一度染液に戻して再び色を入れていきます。
最後に水洗いをしっかりとして陰干し。これで完了です。
黄色は勝負が早いというか、、、濃染処理要らずだし、なんども重ねなくても綺麗に発色するしで、キク科、イネ科ともにお手軽な染料です。

鮮やかな黄色に染め上がりました。
春に染めたタンポポやカモミールは、もう少し透明感があって「春」らしい色でしたが、小鮒草の黄色はもっとはっきりとしていて「夏」って感じがします。

昔はいろいろな色を出すための元の色つけにもなったようで、藍と掛け合わせて緑に、紅と掛け合わせて朱〜オレンジにと、様々な色の変化を楽しんだようです。
8月の末頃に藍がかなり育つ予定なので、生葉を使って重ね染めで緑を出してみたいと思います。

冬には乾燥させた小鮒草と紅花を使ってオレンジに染めるのも楽しそうです。

丹山波(にゃんば)
丹波国篠山藩
chasukehana atmark nyanba.com

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