四季を染める 藍染め
8月は藍の生葉染めです。畑の藍をようやく刈り込んできました。
発育不足で葉は薄いし、色もいまいち・・・
なんとかストール一枚を染められる程度の量しか収穫できませんでした。
茎から葉だけを丁寧にはずしていきます。
すでに紅葉し始めている部分や傷んで発色している部分を除くとかなり少なめ・・・
これをしっかりと揉みだして藍ジュースを作ります。
葉っぱがドロッとしてきたらストールが浸かるくらいに水を加え、苛性ソーダ、ハイドロをそれぞれ15g程度加えて染液にします。
今回は綿・麻混紡のストールなので薬品を使わないと色がしっかりと定着しません。
もともとの藍の量が少なめなので、かなり薄い染液になりました。
予め水を通しておいたストールをこの中にじゃぼんと浸して、浮き上がってこないように液の中でしっかりと揉み繊維に染み込むようにします。
空気に触れると一気に発色し始めるので、液を静かにかき混ぜて泡が立たないようにします。
泡の色がどんどん緑から青に変化してきます。
一度、空気に触れさせて発色させてもう一度染液に浸してから絞って水で濯ぎます。
染め上がりは綺麗な水色でした。
先日、篠山の森で染めてきたストールと比べるとかなり薄めの色ですが、綿・麻だとこのくらい色が入ればいいほうかな。
小鮒草で染めた黄色の上に藍を重ねた方はエメラルドグリーンになりました。
こちらは思っていたより色が薄めになりました。
藍の生葉染めは火を使わず短時間で出来るのが良いところですが、薬品の準備やら布の下処理やらで一人で作業をするとなると、結構忙しいです。
でも、最後に染め上がったものをみると「来年も頑張って染めよう」って気になりますね。
丹山波(にゃんば)
丹波国篠山藩
chasukehana atmark nyanba.com
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